社会人になって痛感したのは、「後回しにする癖」が仕事にも私生活にも大きな影響を与えるということでした。
学生時代であれば、締め切りギリギリに仕上げても何とかなったことが、社会人になるとそれでは通用しません。
タスク管理能力が、そのまま仕事の成果や日常生活の快適さに直結するからです。
今回は、私が「後回しグセ」を克服するために試してきた行動パターンの変え方と、その中で実感した効果について紹介します。
後回しにしていた頃の悩み
後回しグセがひどかった頃は、仕事でもプライベートでもタスクがどんどん溜まっていきました。
目の前にやるべきことがあるのに、「あとでいいか」と思って先延ばし。
その結果、締め切り直前に焦りながら作業する羽目になり、クオリティも満足いかないものになってしまうことが多々ありました。
また、タスクを放置している間は、常に頭の片隅に「やらなきゃいけない」というプレッシャーがあり、リラックスできないという悪循環にも陥っていました。
このままではいけないと危機感を持ち、具体的な行動パターンを見直すことにしました。
後回しを減らすために取り入れた行動パターン
1. 「2分以内で終わることはすぐやる」ルール
最も効果を感じたのが、「2分以内でできることはその場ですぐやる」というルールです。
たとえば、
- メールの返信
- 資料のちょっとした修正
- 部屋に置きっぱなしのものを元に戻す
など、やればすぐ終わることを後回しにせず、その場で片付けるようにしました。
これだけで、タスクがどんどん溜まっていくストレスが大きく軽減しました。
小さな達成感を積み重ねることができるので、自己肯定感も高まり、次の行動へのモチベーションにもつながりました。
2. タスクを「時間単位」で管理する
以前は、「これをやる」とだけ決めていましたが、それでは結局後回しにしてしまうことが多かったです。
そこで、「何時にやるか」を決めるようにしました。
たとえば、
- 19:00〜19:30はプレゼン資料の下書き
- 21:00〜21:15は洗濯物をたたむ
といった具合に、タスクを時間帯に当てはめるイメージです。
これにより、「あとでやろう」という曖昧な先延ばしが減り、「今やるべきこと」が明確になりました。
完璧にスケジュール通りにできなくても、ある程度時間の枠組みがあることで、行動へのハードルがぐっと下がりました。
3. 「完璧を求めない」意識を持つ
後回しにしてしまう理由の一つは、「ちゃんとやらなきゃ」という完璧主義的な思考でした。
「中途半端なものを出したくない」「もっといいアイデアが出るかもしれない」と考えるあまり、手をつけること自体が怖くなり、結果的に動き出せなくなることがありました。
そこで、「まずは5割の完成度でいいから始める」と意識を切り替えました。
完璧を目指さず、とにかく手を動かす。
そうすることで、作業に対する心理的なハードルが下がり、自然と行動できるようになりました。
実際、始めてみると、徐々に集中力が高まり、結果的に納得できるレベルに仕上がることが多かったです。
工夫を取り入れて感じた変化
これらの行動パターンを取り入れてから、タスクに対するストレスが明らかに減りました。
- やるべきことが溜まりにくくなった
- 常に「今何をやるべきか」が明確になった
- 自分に対する信頼感が高まった
特に、完璧を求めすぎない意識を持てたことで、失敗を怖がらずにチャレンジできるようになったのは大きな成長だと感じています。
また、小さなタスクでも「ちゃんと片付けられた」という達成感が積み重なり、日常生活全体がスムーズに回るようになりました。
後回しを完全になくすのは難しいけれど
もちろん、今でも完璧に後回し癖がなくなったわけではありません。
疲れているときや、気が乗らないときは、つい「あとでやろう」と思ってしまうこともあります。
でも、そんな自分を責めず、「また切り替えればいい」と思えるようになりました。
大事なのは、立ち止まってもすぐにまた動き出せる柔軟さだと実感しています。
後回しをゼロにすることを目指すのではなく、後回しになりそうなときに「小さな工夫」で軌道修正できること。
それが、社会人生活を無理なく続けていくためのコツだと思います。
まとめ
後回しグセを減らすために私が取り入れた行動パターンは、
- 2分以内に終わることはすぐやる
- タスクを時間単位で管理する
- 完璧を求めず、とにかく手を動かす
という3つです。
特別な能力がなくても、日々の中で小さな工夫を積み重ねることで、確実に行動パターンは変えられると実感しました。
これからも完璧を求めすぎず、「一歩でも前に進めばOK」という気持ちで、後回しグセとうまく付き合っていきたいと思います。
小さな積み重ねが、きっと未来の自分を助けてくれる。
そのことを信じて、今日も一歩ずつ進んでいこうと思います。